平成30年 1月1日  電波タイムズ 新春号

劉震 総合トレーディングジャパン社長に聞く

 中国 深圳の大手通信機器メーカーであるHytera Communications Corporation Limited(Hytera /ハイテラ)の通信機器の総輸入販売元である総合トレーディングジャパン(GTJ、東京都千代田区、劉震社長)は、国際規格に準拠した通信機器の国内標準化と周知活動を、Hytera社より全権委託されており、各関連省庁に対し認可に向けた活動を行っている。昨年3月、DMR防爆携帯無線機『PD798Ex』が国内本質安全防爆検定に合格して以来、同製品に対する引き合いは強く、導入実績も着実に増えているという。そして今年は従来の自営無線(Private Mobile Radio)とLTE通信端末の融合製品である『PMR/LTEマルチモード無線端末PDC760』をリリースする予定。劉社長は「電波タイムズ」の新春インタビューに応じ、同社近況と最新のLTEマルチモード無線端末の国内投入計画について語った。

左>Hytera社 海外営業部セールスマネージャー

Edward Lin

右>株式会社総合トレーディングジャパン

代表取締役社長 劉 震

防爆製品群フルラインナップリリースを実現

 石油コンビナート、化学・製薬工場、石油備蓄基地等、爆発性雰囲気が漂う危険場所が施設内に存在する場合、同エリア周辺で通信する際には本質安全防爆構造の通信機器を使用することが労働安全法から義務付けられており、業務遂行に欠かせないものとなっております。しかし、国内のアナログ方式の供給メーカーは軒並み生産を終了しており、ユーザ各社からは安定した継続供給可能な製品のリリースが待ち望まれておりました。そのため『PD798Ex』はリリース前から、各方面より多くの引き合いがあり、リリース後は導入実績も順調に伸びております。

 同製品はデジタル・アナログデュアル方式無線機であるため、従来のアナログ方式の無線機とも通信が可能です。この事から、デジタル運用のニーズのみならず、買い替えや増設の需要も多く、アナログ無線機としてもご採用いただいております。

 デジタル方式で導入頂いたお客様からは、中継機能付き基地局無線装置を介する運用を行っていただくことで、通信エリアの拡大と不感エリアの解消による、確実な敷地内通信が実現できると高い評価を頂いております。

 さらに、新たな製品ラインナップとして船上通信用設備として工事設計認証を取得した、400MHz帯「PD708UL防爆無線機」と150MHz帯「PD798ExVHF本質安全防爆無線機」もリリースいたしました。同製品群に関しても、既存製品を供給していたメーカーの撤退が相次ぎ、各方面よりお問い合わせを頂いております。

 つまり昨年、防爆無線機市場に対しては、水陸共に製品供給可能な体制が整う事となりました。

LTEマルチモード無線端末PDC760

 Hyteraは昨年、プロフェッショナル向けLTEマルチモード無線端末PDC760をリリースしました。災害等の早期解決のため、音声通信のみならず映像、写真など現場の詳細なリアルタイム情報の全体共有が、昨今の公共安全業務において強く求められていたのが開発の背景です。複数の情報を即座に共有するためには、LTE回線による大容量データ通信が不可欠です。そのため従来は自営通信無線機のみならず、LTE通信端末なども携行しておりました。しかし複数の通信機器を用いては、即時伝達通信を必要とする一刻を争うシーンにおいては十分に使いこなすことが困難でした。

そこで、従来の自営通信の利便性はそのまま残し、LTE通信による大容量データ通信を融合させた「LTEマルチモード無線端末PDC760」が開発されました。それはつまり、現場の職員が状況に応じ、たった1台のデバイスで情報伝達手段を即座に変更することができる、夢の多機能対応端末が登場したと言えます。

更に筐体には業務用に設計されたビデオ電話、メッセージチャット、カメラ、グループ通信などの様々なアプリケーションを搭載し、タッチスクリーンからの直感的な操作が可能です。カスタムメイドのアプリケーションも開発可能で、ユーザの個別事情にも柔軟に応えることができます。もちろん国内携帯電話のキャリアの周波数バンドにも対応しています。

 同製品は従来に例を見ないまったく新しい製品ですので、弊社では周知活動強化を推進し、国内でのニーズを開拓、普及促進させていく所存です。

 またHyteraはPDC760と同時に、プライベートLTE通信網に対応した基地局関連機器もリリースしました。この基地局関連機器を使用することにより、非常災害などの緊急時に、限られたエリア内におけるLTE通信網の構築が可能です。

Hyteraは、想定外事象の発生時に必要不可欠となる重要自営通信を担う製品ソリューションを提供することを企業ミッションとして掲げており、通信端末から、基幹システム、アプリケーションまでワンストップで供給可能な数少ない総合通信機器メーカーです。

LTEマルチモード無線端末PDC760

まとめと2018年の抱負

 今まで弊社は、多くのプロユーザーの皆様に対し、デジアナ業務用無線を中心とする先端技術の粋を集結した製品を供給してまいりました。導入いただいたお客様からは、製品の品質はもちろん、堅牢性から享受出来るご使用時の安心感、最新のデジタル管理指令アプリケーションによる事業運営効率化の実現等に、高いご評価を賜っております。本年もお客様各社から頂いた企業ニーズに関する貴重なご意見を元に、ユーザーのご満足のために必要不可欠な製品を供給し、総合ソリューションを提案する〝コンサルタント商社〟として進化していかなければと改めて考えています。

 また、世界のデジタル通信技術は日進月歩であり、弊社は最新の通信ソリューションをタイムリー且つ的確にお客様に周知し、お客様の業務を少しでもサポートできるよう、まい進していく所存です。

LTEマルチモード無線端末PDC760の概要

  • カメラ&ビデオ

1300万画素 デュアルカメラ

最大 1080P / 30FPS ビデオ撮影

手ぶれ補正機能搭載

  • デュアルSIM
  • 複数のセンサー内蔵
  • 高い視認性

デュアルディスプレイ搭載で重要な情報を一目で確認可能

強い日差しの中でも高い視認性を確保

  • 様々な使用条件に対応

グローブ着用時、非着用時

  • 大音量&クリアな音声

強風や騒音化でもクリアな音声通信

(ノイズキャンセリング)

  • 堅牢性

防塵性、防滴性 IP67

 

1.2メートル落下試験クリア

ダメージに強いgorilla galass3採用

  • 優れた電池性能

12時間の音声通信

データアプリケーションに2時間

独自のインテリジェントパワーセービング

  • 急速充電

30分で80%充電

  • ミッションクリティカルUI

片手での直感的な操作

  • アナログ/DMR/TETRA/2G/3G/4G/Wi-Fi,BT,NFC