Hyteraのデジタル地域振興用MCAシステムを国内にリリース
「 地域振興用陸上移動通信システム」は1993年に郵政省(現総務省)により制度化された無線通信システムです。これは個々の企業に免許されるものではなく、地場産業の振興や、地域住民の生活向上を図ることを目的とする団体にのみ許可される無線システムです。主に地方公共団体、農業協同組合、森林組合、商工会議所、イベント団体、漁業組合、観光協会、医師会、福祉団体、第三セクターなど無線機の共同利用を目的とする団体等に免許されます。また、基地局が設置された通信所に、国家資格を有する無線従事者を配置しますので、個々の利用者は、ご使用にあたっての資格は不要です。Hyteraのデジタル地域振興用MCAシステムは3つの特長があります。コントロールチャンネルが不要⇒全ての通信スロットを通話回線として利用可能です。大きな通信キャパシティ⇒既存の独立した複数リピータ運用を、シームレスなマルチチャンネルシステムに進化させます。既存設備からの更新も簡単⇒究極のALL in ONE設計であり、様々なニーズに対応可能です。これらの特長により、無線機のチャンネル切り替えなど面倒な操作の必要がなく、自動的に保有する全通信スロットをフル活用することを可能としました。また、時分割二多重TDMA方式を採用していることによって、一波当たりの収容力が2倍になる事から、同じ局数が加入を許容する場合は、既設アナログシステム基地局リピータの半数で対応可能となります。これらシンプルな設計・機器構成により、保守メンテナンスなどのランニングコスト低減をも実現させました。さらに、HyteraのDMR無線システムは①1677万通り以上のID設定、②高度な暗号化通信(AES256bit)、③システムアクセス制限、④パスワードロック、⑤無線機の遠隔制御、⑥デジタル無線指令システムによる管理の6つのセキュリティ機能を装備しております。従いまして、情報漏えいリスクを限りなく「0」に近づけ、安心・安全な自営無線通信と高度な労務管理を実現することができます。